今更聞けないOKRの基本をご紹介!&ローカルワークスのWin-session


初めまして。10月からローカルワークスで長期インターンをしている早稲田大学3年のインターン生です。入社してから3週間 「Win-session」 と呼ばれる毎週の進捗報告会に参加しながら、会社のゴールやそこへ向かうプロセスを学んでいます。
今回はローカルワークスで採用している 「OKR」 という成功のためのフレームワークについて説明しながら、会社でのWin-sessionの様子を紹介します。

OKRとは

OKR(Objectives and Key Results)とは、一言で表すと「何を達成したいのか」ということと「それをどのように達成するのか」ということを設定する、目標管理ツールです。
現在、ゴールを設定するためのOKRアプローチは、Google、ジンガ、ジェネラルアッセンブリーなど世界的企業でも使われ、OKRを採用する会社は力強く急成長を遂げていると言われています。

Oには一定期間 (たいていは四半期) の大きなゴールを定め、KRには数字を入れた小さなゴールを設定します。Oにはメンバーがわくわくして仕事に向かえるような定性的なゴールを1つ、KRは達成の自信が半分くらいの目標を設定することで、想定以上の功績を上げることが期待できます。また、組織で共通のゴールを定めることで、あらゆるメンバーの活動に目的が生まれ、よりメンバーの貢献度が高まることもOKRの特徴です。

会社全体でOKRを設定したら、各部門はその目標に貢献する部門OKRを設定し、そこから個人OKRまで細分化します。個人のスキルを上げるとともに、すべてのメンバーにとって、会社が何を達成しようとしているのか、そして自分1人1人がどこに時間を割くべきなのかがハッキリし、現状からのステップアップができます。

OKRの設定方法

Oはメンバーが毎朝やる気が出て仕事に打ち込めるような目標にします。ゴールまでの道のりをわかりやすい短距離走にするために1ヶ月や四半期で実現できるもの、そして、チームごとに責任を持って実行するために、各チームが独立して実行できるような目標にします。

EX)サウスベイ地区で、法人向けコーヒー小売直売市場を勝ち取る。
パロアルト地区におけるクーポンの使い方の習慣を変える。

KRは、期間の終わりにOを達成できたかどうかを判定するのに使うので、たとえば、成長率・エンゲージメント・売り上げ・性能・品質など、基準は測れるものならなんでもかまいません。一般的に3つのKRを定義しますが、OKRが常に高みを目指したストレッチゴールとなるように、自分自身と自分のチームが達成できるか五分五分くらいのKRを設定しましょう。

EX) 40パーセントのユーザーが一週間に二回以上再訪する。
製品を薦めたいかどうかのスコアとして、8 (10段階中) を獲得。

OKRが設定できたら、毎週のチームミーティングや状況報告メールに組み込み、自信度レベルを毎週調整します。1回きりのパフォーマンス評価を止め、継続的に話し合って調整を行っていくことで、メンバーのスキルが蓄積され、パフォーマンスが向上します。また、情報を共有することで予想外の事態も発生しづらくなることも見込めます。

OKRミーティングの進め方

毎週月曜日、ミーティングを行ってOKRの進捗をチェックし、会社の目標達成に向けたタスクにコミットしていきます。
話す内容としては、

1: 今週の優先事項
目標に向けてやるべき重要な仕事を3〜4つあげます。この優先順位によってOKRが達成できたか話し合います。
2: 今後4週間について
チームに知らせるべき今後の予定を話すことで、メンバーがそれらの予定に貢献する準備ができます。
3: OKR自信度状況
自信度を設定したとして、それが上がったか下がったか。またその理由について考えます。
4: 健康・健全性指標
結果を目指して歩む一方で、顧客との関係やチームの健康など、守りたいことを2つ選び、それが悪化してしまった際に把握して話し合います。

ミーティングの雰囲気をコントロールして、チームメンバー全員がコミットして共通のゴールを達成するために、互いに助け合うようなムードを目指します。

Win-session

OKRで高い目標を掲げるだけでなく、ゴール達成に失敗した時にもゴールにどれだけ近づいたかわかるように金曜日にWin-sessionを行うことが推奨されています。

会社が各部門の仕事に感謝し、ビールやワイン、ケーキなどチームの好みに合った飲食物を提供します。達成した仕事を祝って乾杯することがチームにとっての楽しみになり、メンバーが日々何をしてるのかを理解する機会になります。

OKRはゴール設定に適した仕組みですが、達成することだけに視野を置き、達成できるシステムを構築しようとしなければ失敗に終わる可能性が高くなります。メンバー同士が全員の未来に対してコミットし、毎週それを見直すことが重要とされています。KRを達成できなかった場合にはその原因を追求し、逆に全て達成した際には、さらに上のゴールを設定します。Win-sessionでより良い発表ができるように集中し、会社全体で常に向上心を持ち続けることが期待できます。

インターン生の私から見た、ローカルワークスのWin-session

インターン生の私から見た、ローカルワークスのWin-sessionの様子について紹介したいと思います。

ドーナッツ

金曜日の午後4時、 机には色とりどりのドーナツとコーヒーが。そして、 「Win-session始めていきたいと思います。かんぱーい!」 という掛け声でWin-sessionが始まりました。

開始集合

各部署から1週間分の進捗、改善した点や発見についての報告が行われました。今週は、依頼数アップ・応札率アップ・成約率アップの課題に向けて各部署から目標と試行錯誤の結果、フィードバックがありました。メンバーの取り組みのおかげでこれが達成できた、と褒めあって拍手をする場面も多くあり、真剣な話を和やかな雰囲気でできているところが印象的でした。

マーケティング部門のインターン生がスライドを作ってきて発表を始めると、スライドには 「リフォマを育てようの会。代表: 馬場智也」 の文字が。インターン生もしっかり意見する時間や場をもらえる環境なのだと感じながら、熱意ある彼の様子に、私も気が引き締まりました。

馬場さんプレゼン

ちなみに彼に密着した記事が社内ブログにあるので是非読んでみてくださいね。↓
社内ブログへ

和気あいあいとした雰囲気で進行しながらも、「さっきこう言ってたけど、なぜそう言いきれるのですか」と鋭い質問もありました。
Win-sessionは、自分や部署で成し遂げたこと、目標、次のステップなどについて週1回考えることができる機会があるのと同時に、個人や部署では気づかなかったことも他の部署から指摘されて気づくことができ、自分で進捗を発表しながら矛盾や改善点に気づく機会になります。
私個人としても、入ってからやり遂げた仕事を皆さんに知ってもらい、暖かい拍手を受けたときはとても嬉しかったです。そして、自分のこれからの目標や仕事の様子をメンバーが見てくれていると感じることで一層やる気が出ました。

集合

リフォマという1つのシステムに対して、エンジニア、CS、マーケティング、人事など多くの部署の様々な角度からの話を聞き、1つの会社というものが会社にいるメンバーみんなで成り立っていることを実感できたWin-sessionでした。

ローカルワークスでは、 「テクノロジーとアイデアで建設業界をアップデートする」 ことを会社全体のミッションとしています。ミッションがジェット機ならば、OKRはジェット燃料であると言われています。今後私もローカルワークスの成長を支える一員としてできることを増やしながら貢献したいと思います。

—参考文献—
「OKR シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法」
クリスティーナ・ウォドキー著
日経BP社発行

Contents